フェルトで2回失敗した私が、サウナハットの選び方にたどり着くまで

サウナグッズ

みなさん、サウナハット使ってますか。

私は使っています。

使っていますが、ここにたどり着くまでに、フェルトのハットを2個買って、2個とも捨てて、しばらくタオル巻きに戻って、やっと最近メッシュで感動して——という、わりと長い回り道をしています。

おまけに今も、サウナに行く日の気分でメッシュハットとタオルを使い分けている、筋金入りのタオル使いのプロです。

サウナハットの選び方って、結局どの素材を選ぶかで決まります。
その選び方を、回り道した私の体験から正直に書きます。

先に結論

  • サウナハットの選び方は、素材で決まる。フェルト・メッシュの2択
  • フェルトは乾いた状態なら断熱は強いが、サウナ室で濡れると話が変わる。乾かない・ゴワゴワ・洗えないの三重苦
  • 最初の1枚ならメッシュ。絞れば軽い、毎回洗えて、持ち帰りも楽
  • 顔の熱が気になるなら、その先に虚無僧型がある
  • ハット派でも、タオルは手放さないほうがいい
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フェルトで2回失敗した話

フェルトのサウナハットは2回買いましたが、実はなんかしっくりこなかった。

フェルトのなにが嫌だったか。
ひとことで言えば、使った後がとにかく面倒なんです。

サウナから出て、水を絞って、ビニール袋にでも入れて持ち帰るわけですが、この持ち帰りがまず不快です。
濡れたフェルトはずっしり重い。

そして家に帰って干すわけですが、絞って持って帰って自然乾燥させ続けると、なんかどうも……という感じなんです。

これが一番うまく言えないんですが、乾いたあとも、次に使うときになにか嫌な感じが残るんです。
次に使うときに、なんか嫌な感じですね。
ゴワゴワもしてきますし。

かといって毎回洗濯するのかというと、毎回洗濯すると生地がへたってきそうで、洗うのもためらわれる。

乾かない。
ゴワゴワする。
洗えない。

この3つがぐるぐる回って、フェルトのサウナハットは2個とも、いつの間にか使わなくなりました。

もうひとつ、後からメッシュを使って気づいたことがあります。
フェルトのほうが、サウナ室での遮熱が弱い気がしたんです。

結局、フェルト2個を経て、私はハットそのものから離れました。
元のタオル巻きに、いつしか戻っていました。

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タオルに戻り、そしてメッシュに救われた話

タオル巻きの時期は、正確にはどのくらいか覚えていません。
ただ、けっこう長かったと思います。

ハットなしでも別に困らないんです。
タオルを巻けば頭は守れますし、施設に置いてあるタオルでいい。
私はタオル使いに関してはプロですから。

そんな私が最近、あるメッシュのサウナハットを手に取りました。

サウナ施設に行ったときに、物販コーナーで売っていたメッシュのハットです。
本当は黒が欲しかったんですが、黒が品切れでネイビーを買いました。
数千円して、「メッシュは結構高いんだな」と思った記憶があります。

で、使ってみて——

一回使ってみて、感動しました。まだ使い始めという感じですが。

これが正直なところです。
でも、まだ使い始めです。
冷静に見える範囲で感動の中身を並べると、4つあります。

1. サウナ室で遮熱性が高い。
フェルトのときとは、頭の守られ方が明らかに違いました。

2. 水を絞った後に軽い。
フェルトの「ずっしり濡れたまま」が嘘のように、絞ったらすっと軽くなります。

3. 洗濯しても丈夫。
毎回洗っています。本当に毎回です。そしてへたる気配はないですね。
フェルトのときに悩まされた洗濯ジレンマが、あっさり解消されました。

4. 持ち帰りの不快さが少ない。
絞れば軽いので、持ち帰りも気が楽です。

書き出してみると、フェルトで嫌だったことが、メッシュではひとつずつ裏返っているんです。

乾かなくて重かったフェルトが、絞ればすっと軽くなる。
洗えなくて悩んだのが、毎回洗ってもへたらない。
次に使うときの「なんか嫌な感じ」が、無い。

フェルトで積み上がった不満が、メッシュではほぼ全部解消されていた。
正直、なんでもっと早くメッシュを試さなかったのかと思いました。

だからといって、タオルを捨てたわけではありません。
いまもその日の気分で、メッシュハットとタオルを使い分けています。

メッシュ vs フェルト——どっちを選ぶか

比較軸フェルトメッシュ
乾きやすさ乾きにくい(自然乾燥に時間がかかる)乾きやすい(絞って速乾)
遮熱(乾いた状態)物性上は有利(羊毛の断熱は高い)メーカーにより差がある(多層構造で補強)
遮熱(濡れた状態)落ちる(後述)維持されやすい
手入れ・洗濯毎回洗うとへたる毎回洗える・へたる気配なし
かぶり心地・重さ濡れると重い・ゴワゴワする絞れば軽い
価格帯1,000円台〜数千円数千円〜

私がフェルトのほうが遮熱性が低いと感じた話です。
自分でも「プラセボかもしれない」と思っていました。

私はそこで、調べてみようと思ったんです。
疑って、あとで調べたからこそ、答え合わせができたわけです。

で、調べてみたら、こういうことでした。

乾いたフェルト(羊毛)は、物性上、断熱性が高い素材です。

なぜかというと、羊毛の繊維にはクリンプと呼ばれる細かい縮れがあって、その縮れが繊維の間に空気を閉じ込めます。
空気は熱を伝えにくい。
セーターを着ると暖かいのと同じ理屈です。繊維そのものが暖かいのではなく、繊維の間に閉じ込められた空気の層が断熱材の役割を果たしている。
だから乾いた状態のフェルトは、頭の断熱材としては理屈の上で優秀です。

ところが、サウナ室は蒸気と汗の場所です。

ここからが、フェルトにとって話が変わるところです。

まず、ウールは水分をとてもよく吸います。
ウールの吸湿率はポリエステルの約38倍。
ポリエステルがほとんど水を弾くのに対して、ウールは繊維の構造そのものが水と親和しやすくできているんです。

サウナ室で蒸気や汗にさらされると、ウールの繊維は水分をどんどん吸っていきます。
すると、繊維の間に閉じ込めていた空気が、吸った水分に置き換わる。

ここが決定的です。
水は、空気の約25倍も熱を伝えます。

つまり、乾いていれば断熱の味方だった羊毛が、蒸気を吸って濡れた瞬間に、断熱材としての強みを失うわけです。
空気の層が水の層に変わってしまう——だから熱を通しやすくなる。

フェルトは蒸気を吸って濡れやすく、一度濡れると断熱が落ちる。
乾いたままでいられるメッシュとの差を、私は体で拾っていた可能性が高い——というのが、物性の上からの説明でした。

調べてみると、専門店も「濡れたサウナハットは温まりやすくなる」と言っている。
私の体感だけの話ではなかった。濡れた状態での断熱低下は、物性の理屈と専門家の見解の両方で裏づけられた話です。

ということで、

最初の1枚は、メッシュをおすすめします。

乾きやすい、洗える、軽い。
フェルトで私が踏んだ地雷を、メッシュはほぼ全部避けてくれます。

私が使っているのはサウナコタンで買ったメッシュハットですが、サウナコタンの現行品は施設の物販コーナーでの購入で、ECには出ていないようです。

同じメッシュ系で、オンラインで手に入りやすいものとしてはこういった商品があります。

Amazon.co.jp: [Wander Forest] サウナハット 【速乾メッシュ2重構造】 超極厚 大きめ 深め メッシュ 2枚重ね サウナグッズ 蒸れない メンズ レディース 極厚 速乾 洗濯可 サウナ帽子 キャップ ダメージケア ブラック : ファッション
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速乾メッシュの2重構造で、色もネイビーを含む9色展開。

そして今、虚無僧ハットを狙っている

メッシュに感動した私ですが、すでに次を狙っています。

虚無僧ハットです。

虚無僧ハットというのは、頭だけでなく顔・目元まで覆う深い筒状のサウナハットです。
耐熱スモークの小窓がついたモデルもあります。

なぜ虚無僧型が気になるかというと——

メッシュの今までの全てのメリットに加えて、熱くなる顔を守れる。完璧ですね。

私は顔が熱くなるタイプなので、顔まで守れるならそれは理想です。

虚無僧の市場はちょっと特殊です。
「虚無僧」という名称と固有の形状で専門ブランドを展開しているのは、事実上、良質蒸温(りょうしつじょうおん)®/ベストサウナハット®がほぼ一強です。
3Dメッシュにこだわる専門店で、三層構造ポリエステルメッシュのモデルが中心。価格帯は約6,980円〜。

ただし、「顔まで覆う深型」というカテゴリ自体には他社の選択肢もあります。
ごリラックスの「瞑想サウナハット」(綿100%・約3,000円)や、SAUNA NOVAの深型(3M シンサレート中綿・約7,920円)など。
なので「虚無僧型=完全に1社独占」とは言い切れません。虚無僧という名前と形の専門ブランドとしてはほぼ一強、というのが正確なところです。

私が次に買おうとしているのは、この良質蒸温®/ベストサウナハット®です。
まだ買っていないので、買ったらまた書きます。

BEST SAUNA HAT 公式 HP
BEST SAUNA HATMesh Revolutionary ベストサウナハット®はサウナハット専門店です。メッシュ サウナハットのパイオニア。2020年から作り続けてます。国内生産、国内産のメッシュ。日本製に拘ってます。他店も追随する...

それでも、タオルは手放さない

サウナハットの選び方を書いておいてこんなことを言うのもなんですが——

サウナハットって忘れちゃうこと、多いですよね。

これ、あるあるだと思うんです。
家を出るときは「今日こそハット持っていく」と思っているのに、施設のロッカーで「あ、忘れた」となる。

忘れたときどうするかって?

タオルで代用ですね。私はタオル使いのプロです。

だからこそ、ハット派になったいまでも、タオルを並走させています。
メッシュが手元にあればメッシュ、なければタオル。その日の気分で変えます。

ハットは良いものです。
でも、タオル巻きでもサウナは充分楽しめます。
どっちかひとつに決める必要はない——私がフェルト2個で失敗してタオルに戻って、そこからメッシュに感動して、それでもタオルと併用しているという遍歴そのものが、その証拠です。

あなたが最初に選ぶなら

ここまで読んでくれた方に、選び方の結論を渡します。

最初の1枚はメッシュです。
乾きやすい、洗える、軽い。サウナハット初心者が踏みやすいフェルトの地雷をほぼ全部避けてくれます。

フェルトは、乾燥管理ができて、洗濯頻度を抑えて運用できる人向けです。
乾いた状態での断熱は物性上フェルトが有利。サウナ室であまり汗をかかない方、使用後すぐに乾かせる環境がある方なら、フェルトの選択肢も生きます。ただし私のように「絞って持ち帰って自然乾燥」の運用だと、たぶんメッシュのほうが幸せです。

そして、どのハットを買っても、タオルは手放さないでください
タオルはすべての原点です。

サウナハットの選び方って結局、「自分がどこで面倒くさくなるか」の問題だと思います。
私はフェルトの「乾かない・洗えない」が面倒くさかった。
だからメッシュに行き着いた。
あなたがどこで面倒くさくなるかは、あなたの手で試してみてください。

この記事が、その最初の1枚を選ぶ助けになれば。

ちなみに、約6年前に私がサウナハットについて熱く書いた記事もあります。今の私とは温度が違いますが、当時の勢いがすごいです。

興味があれば、君はサウナは好きか?(2020年版・若き日の主張)からどうぞ。

よくある質問

サウナハットって必要ですか? タオル巻きじゃダメですか?

タオル巻きでも頭は守れます。私はフェルトで2回失敗した後、長いことタオル巻きだけで過ごしていました。困りませんでした。
ただ、メッシュハットを使ってみたら、遮熱性の違いは体で分かりました。タオルより頭が楽です。
「ダメ」ではないけれど、一度ハットを試すと、すぐに違いは感じます。
私はいまもタオル使いのプロを自認していて、ハットとタオルを併用しています。ハットを忘れた日でも、タオルがあれば困りません。

フェルトとメッシュ、どっちがいいですか?

最初の1枚ならメッシュです。乾きやすい、毎回洗える、絞れば軽い。フェルトで私が踏んだ「乾かない・ゴワゴワする・洗えない」の三重苦を、メッシュはほぼ全部避けてくれます。
フェルトは乾いた状態なら断熱は強いですが、サウナ室で蒸気を吸って濡れると、その強みが落ちます。羊毛は水分をよく吸い(ポリエステルの約38倍)、繊維の間の空気が水に置き換わることで断熱が低下するためです。
使用後すぐに乾かせる環境がある方なら、フェルトの選択肢も生きます。

メッシュのサウナハットは洗えますか?

私はメッシュのハットを毎回洗っています。そしてへたる気配はない。フェルトのときに悩まされた「洗うとへたりそう」問題が、メッシュではあっさり解消されました。

サウナハットの選び方で、最初の1枚はどれがいいですか?

最初の1枚はメッシュをおすすめします。
フェルトは乾きにくい、洗いにくい、濡れると重い——私はこの3つで2回失敗しました。
メッシュなら絞ればすぐ軽くなりますし、毎回洗ってもへたる気配がありません。持ち帰りの不快さも少ないです。
フェルトの地雷を踏まずに済む、という意味で、最初の1枚にはメッシュが手堅い選択です。

虚無僧型のサウナハットって何が違うんですか?

普通のサウナハットが頭だけを守るのに対して、虚無僧型は顔や目元まで覆う深い筒状の形をしています。
耐熱スモークの小窓がついたモデルもあり、顔が熱くなるタイプの方にとっては大きな味方です。
「虚無僧」の名前と固有の形状で専門ブランドを展開しているのは、良質蒸温®/ベストサウナハット®がほぼ一強ですが、顔まで覆う深型というカテゴリ自体には他社の選択肢もあります。
私はまだ買っていませんが、メッシュの全メリットに加えて顔まで守れる点に惹かれていて、次はこれを狙っています。

みなさんも、よいサウナライフを。

それでは。

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おわりに

この記事の続きとして、サウナの持ち物を一軍/二軍でまとめる記事を準備中です。公開したらここからリンクします。

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