みんな大好きロレックス。
そしてみんな大好きスポーツモデル。
ご存知のようにロレックスは11月から購入制限がなされています。
そして実は予約や取り寄せができるモデル・店舗もあるようです。
それについて内容を聞いてきましたので、その話と私の考えなどを。
購入制限とは
国内の正規店では11月からロレックスの一部スポーツモデルに購入制限がかかっています。
ここに来るみなさんならご存知の通りですね。
私も実際に内容を聞いてきましたが、いろいろと出回っている情報とだいたい一緒でした。
購入制限について質問してきた情報をまずはサラッとご紹介。
5年、1年の購入制限
まずは購入制限の大枠の内容は
- 同じモデル名のものは5年間購入できない(例えばデイトナ白黒や黒サブ緑サブも道一モデルとみなす)
- スポーツモデル(プロフェッショナルモデル)を買ったら1年間は他のモデルは買えない
というもの。
今はロレックスが趣味・嗜好品ではなく投機の対象になってますから、転売・せどり・買い占めがいたるところで起きています。
実際に正規店で電話で打ち合わせしながら爆買いしようとしている外国の方を私も見たことがあります。
お望みのモデルはなかったようでそそくさと帰っていましたけどね。
欲しい人が順番に購入できるようにしようという施策なのでしょう。
ですが現在は目に見えない順番待ちの列が長くて、いくら購入制限があっても気が遠くなりますが。
というかロレックス自体が製造数や流通数を減らしていると思われること自体が問題だと思うのですが…
スポーツモデルかつステンレスモデルのみ
さて、次に制限対象になるモデルですが
- デイトナやサブマリーナなどのスポーツモデル(プロフェッショナルモデル)のみ
- デイトジャストやデイデイトなどのドレスモデル(クラシックモデル)は対象外
- スポーツモデルの中でもコンビモデルや金無垢などの金が入っているモデルは対象外
というものです。
元々今の店舗にはスポーツモデルの人気の急騰でデイトジャストやデイデイトしか置いてませんしね。
金の入っているモデルは対象外ということですが、昨今はステンレスモデル人気すぎて金無垢モデルよりステンレスの方が中古市場の値上がりがすごいですからね。
金よりステンレスの方が値上がりするってやっぱり今のロレックスはバブルですよ。
数百年前のチューリップバブルと一緒。
でも成金感ありますから確かに敬遠はしますよね、金が入ってるモデルは。
購入制限は日本国内ロレックス正規販売店企業の独自のもの
私は知らなかったのですが、日本ロレックス直営の店舗というものは現在ひとつもありません。
全て代理店や特約店と呼ばれるものです。
具体的に言いますね。
まず、スイスの工場で生産された時計は日本ロレックスから各販売代理店企業に卸されます。
各販売代理店企業は全国の百貨店などのロレックスショップを経営しています。
そこで私たちに時計が販売されるのですが、けっこう店舗が違っても同じ企業が経営している場合があるんですよ。
逆に隣同士の百貨店のロレックスショップでも、実際は全く関係ない同士ということもあります。
携帯電話のショップと同じような考え方でいいですね。
「〇〇ショップ」とキャリアの名前を冠した店舗であっても、店舗を経営している会社はバラッバラという、あのイメージです。
今回の購入制限はそれら企業が足並みを揃えることで、一斉に各店舗で今回の取り組みを行なっているということなのです。
ロレックスの考え、販売店の考え
「日本ロレックスではなく、正規販売店の取り組み」ということは、いろいろ考えられますね。
まず、ロレックスの考えではなく販売店の考えということは、ブランドイメージというよりも販売業務の改善という方が正しいのではないでしょうか。
希望のモデルを求めて今日も足繁く通うロレックスランナー。
その人が希望のモデルが買えて「上がり」となると、とりあえずは少なくともその人は1年間は次のスポロレは買えなくなります。
おそらく販売店はその方たちを順番に捌きたいのでは。
全員に順番に時計が渡ればいつかはランナーはいなくなるはずですからね。
でも、一度買ったら次、その次と欲しくなるのがロレックスの魅力でもあるんですが。
次に、この取り組みは「転売、高騰に対して対策打ってますよ」という社会的なアピールもあると思います。
転売、せどりなんかは基本的に許されるものではありません。
ですが今まで通りの売り方をしていたら「正規店で定価で買って中古市場に高値で売るような転売、せどりを放置するのか?」と店舗が指を差される事態になるかも知れません。
それに対して先手を打った、そうとも私は考えています。
普通の人は腕時計を年に何本、何十本とは買いませんよね。
腕は2本しかないですから。
でも転売屋は数十本と買わないと商売になりません。
転売屋は相手にせず、「ロレックスが欲しい普通の人に売ってますよ」というアピール、そう考えます。
今回の購入制限、日本ロレックスはタッチせずとも黙認という形なので双方とも目的は一致しているのでしょう。
でもロレックスとしてはブランディングを考えたら青天井で高騰する方が嬉しいでしょうけどね。
予約や取り寄せなんてあるの?
これがなんと条件付きであります。
ロレックスの正規店で予約や取り寄せは、正確に言うと「場所とモデルによってはできる」のです。
私が直接聞いてきた話ですので現時点で間違いありません。
これは、件の販売店の系列で対応が分かれます。
予約
たとえば、この記事にある私の経験。
この時の私は、
「取り寄せではないし店舗に望みのモデルが来れば優先的に購入できる権利」
である種の「予約」をして結果的に入手することができました。
確かに予約と言えば予約ですが、厳密に言えば「入荷お知らせ、お取り置き」の方が正しいかも知れません。
しかも忘れてはならないのは、スポーツモデルでは受け付けていないということです。
私はデイトジャスト希望だったので予約できましたが、デイトナやサブマリーナでは絶対にしてくれません。
また、このサービスはいつ終わるかわからない、とのことでしたので保証はできませんが。
ただ、このサービス、どうやら同じ販売店の系列では同じサービスを行なっているようなんです。
つまりは、この変則予約受け付けはこの系列の独自施策なのです。
おもしろいですね。
取り寄せ
さて、次に取り寄せについてです。
これはまた別の系列店での話です。
その系列では
「自分が今いる店舗に欲しいモデルが無くても、系列店に問い合わせて取り寄せてくれる」
というサービスをしているようです。
ただし、もちろんこれにも縛りがあります。
デイトジャストで、かつ最新ムーブメントCal.3235を搭載していないモデルに限るというもののようです。
ということは、デイトジャスト41は全て新ムーブメントのCal.3235ですのでダメ、Cal.3135を搭載しているデイトジャスト36より小さいモデルだけということになります。
デイトジャスト36もCal.3235搭載モデルが発表されていますから、Cal.3135搭載のモデルは淘汰されてゆくでしょう。
つまり、店舗では今在庫で持っているCal.3135系のモデルはいずれ型落ちで余剰在庫になるかも知れないのです。
そうしたら日本のどこかに欲しい人がいるのなら喜んでお取り寄せしましょう、というのが目的と思われます。
これも店舗、系列店の都合ですね。
これが取り寄せ、予約について私が実際に聞いた話です。
おわりに
これらの予約・取り寄せのやり方は販売系列店ごとに変わってくるものと思われます。
実際、私が「あっちのお店はこうでしたよ」なんて言っても「さようでございますか、私どもはできません」と言われておしまいでした。
各系列店舗の都合ですし、もしかすると別の系列では予約も取り寄せも何もしていないかも知れません。
こればっかりは各企業の方針です。
また、これは日本ロレックスは全く関与していません。
ただ販売規制に関しては、各正規代理店運営会社全て、並びに日本ロレックスがきれいに足並みをそろえているのですから、余計に興味深いですね。
それだけメーカーたるロレックスも小売店も現状のロレックスの市場に危機感を覚えているということでしょう。
さてさて、この5年間で激変したロレックス市場、これからの5年間はどうなりますことやら。
みなさんも良いロレックスライフを。
それでは。
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