さあ、サウナでととのう概論も2講目です。
つづいては実際にサウナに入ってからのお話です。
サウナのメインはあの暑い小部屋の話ではなく、水風呂である。そんなお話を。
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- サウナ概論1講目 ・そのためにホームサウナを見つけよ
- サウナ概論2講目 ・サウナとは水風呂と見つけたり ←今回
- サウナ概論3講目 ・ととのうためにセオリーは無い、自らの心の赴きを信じよ
- サウナ概論最終講・ととのいは数分間、下天のうちをくらぶれば夢幻のごとくなり
「サウナはただの灼熱地獄でただの拷問」という誤解
完全なる間違いです。
「サウナなんてただの拷問じゃないか」そういう自らが理解できないことを全否定するのは良くありません。
マジ説教です。
いいですか、数多いるサウナーたちも「サウナはつらい」そう思っているのです。
厳密にいうと、「サウナ室にいる間はつらい」のです。
このサウナとサウナ室等の違いをご説明しましょう。
- サウナ室=あの暑い小部屋
- 水風呂=とにかく冷たい
- サウナ=サウナ室から水風呂、そしてととのいに至る現象全体
というように、指す意味が違うのです。
個々ではただの拷問器具なのですが、サウナという現象全体として見ると非常に素晴らしいものなのです。
説明すればするほどヤバい行為なんじゃないかと思われるかも知れませんが、続けます。
食わず嫌いせずに体験しよう
己の赴くままに進めばよい
あなたはサウナに入ったらどうなりますか?
そう、暑いんです。
ただただ暑いんです。
あなたは非常に暑くなったらどうされますか。
考えてみてください、夏の盛り、この上なく暑い日の昼下がり、あなたは屋外にいます。
そんな時に考えることと言えば一つですよね。
そう、涼みたい。
キンキンにクーラーで冷えた部屋に入って休みたい。
ビチャビチャにかいた汗をどうにかしたい。
サウナも一緒です。
暑い小部屋の中で汗をかいて、つらいという時に思うのは
「とにかく冷やしてくれ!」
これに尽きるのです。
そうしたら、ほら。
水風呂という非常に都合のよい設備があります。
これは入らない手はないでしょう。
するとなんとあの、冷え冷え地獄だと思っていた水風呂が非常に気持ちよく入れるのです。
そうしたらだんだんと「寒いな…」となってきます。
次はもうわかりますね。
熱々の部屋が隣にあります。
入らない手はないのです。
そうすると自然と
サウナ→水風呂→サウナ→水風呂→…
というサイクルが確立されてきます。
これが自分の中で出来上がれば、もう勝ったも同然です。
ポイントは水風呂
さて、このサイクルの中で重要なのが水風呂の存在です。
サウナに入ることによって副交感神経等を活性化して気持ち良くなってゆくのが我々サウナーなのですが、サウナ単体ではそれをすることはできません。
だって暑いんですもの。
そこに水風呂という存在があるために、サウナにトータルで長い時間入れるのです。
「温度の羽衣」という言葉があります。
水風呂に入ってじっとしていると、自分の体の周りの水が体温で温められて「温度の羽衣」によって守られるのです。
水風呂に入っている人がじっとしているのはそういう訳なのです。
そこに水の動きが加わるとすぐにその羽衣は脱げます。
そうなると非常に冷たいです。
子供が水風呂をバシャバシャしたら、入っている大人が鬼の形相をするのはそういう訳なのです。
おわりに…サウナと水風呂は相互に補完関係である
どちらにせよ、
サウナがなければ水風呂に入れないし、水風呂がなければサウナに入れない
ということなのです。
最初にあったようにサウナは拷問という印象があるかも知れませんが、我々サウナーは極端に暑いものと冷たいものを利用してサウナという行為を長く続けているのです。
なぜ、そこまでして我々はサウナという行為を行うのか、それはまた次回。
それでは。
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