45系キングセイコーは50年の時を経た今も祖父の腕で動き続ける【KS 45-8000レビュー】

グランドセイコー・キングセイコー

みなさん、時計愛でていますか。
私は愛でています。

数年前、祖父がひょっこりキングセイコーをつけているのを発見しました。
その時は驚きましたよ。
ワンオーナーのキングセイコーがこんな身近にあったのかと。

そんな祖父の大事なキングセイコー、ご紹介します。

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もしかしてじーちゃんキングセイコーしてる?

ある時、なんの気なしに祖父の腕を見た時です。

見たことない金属ベルトの時計を祖父がしていました。
今で言うApple Watchのミラネーゼループのようなベルトです。
ですが確実にケースと合っていないのです。

私

あれ…?それってもしかして…?ちょっと貸してくれない?

そうして見せてもらった腕時計がまさかの45系キングセイコーでした。
しかしよくわからないベルトに交換していたせいで、それまで全く気づかなかったのです。

私

ベルト、元々どんなのだったの?

革のベルトだったよ

祖父
祖父
私

そのベルトどこ行ったの!早く出して!

捨てた。

祖父
祖父
私

捨てた!?
じゃあ、ベルトに付いていた金具(尾錠)は?

捨てた。

祖父
祖父
私

ええ…そんなあ…

そうです。
祖父は半世紀前に尾錠もろともベルトを捨てていました。

革はわかるけど尾錠まで捨てるなよ!

そう言いたい気持ちを抑え、私はこのキングセイコーを元の姿に戻すことに決意しました。

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尾錠を探せ

コンシェルジュに頼んでみる

さて買いに行こうにも、もちろんどこもデットストックです。
ですが日本のどこかにはあるだろうと思い、思いついたのがクレジットカードのコンシェルジュサービス

どんなお願いでも叶えてくれる、現代のドラえもんことコンシェルジュサービスならキングセイコーの尾錠くらいすぐに見つけてくれるだろうと思って頼んでみました。

電話口の向こうのお姉さんは非常に丁寧に要望を聞いてくれます。

「それではお調べしますので数日お待ち下さい」

そして数日後。

帰ってきた返事は
「非常に古い時計ですので、そのような部品は見つけることができませんでした」
というもの。

いやいやお姉さん、45KSくらいならまだまだアンティークの入り口ぐらいだって!

と言おうかと思ったのですが、ポカンとされて腹いせにブラックリストに入れられても困るのでそのままお礼を言って電話を置きました。

ならばネットオークションだ

さて困りました。
ですが立ち止まってもしょうがないので、それからはネットオークションに張り付いて尾錠を探す日々でした。

ちなみに、キングセイコーの尾錠は

  • SEIKO
  • SEIKO(ファースト)
  • KS

の3つの刻印に分かれております。
今回私が探していたのはもちろん45-8000についていたKS刻印の尾錠です。

ネットはすごいですね。
数日で出品している方がすぐ見つかりました。

実際はいくつか出品していたのは見つけていましたが、状態と金額の折り合いで良いものが見つかるまで少々時間がかかったのです。
言い値ですからね。
強気な値付けのものだと1万円を大きく超える金額がついているものもありました。

さて、晴れて尾錠が見つかりました。
最後に必要なのはベルトです。

尾錠を持って百貨店へ

尾錠が届いた私は喜び勇んで百貨店のグランドセイコーコーナーへ向かいました。
せっかくなのでグランドセイコーのベルトをつけてあげようと思ってです。

ですが意外とグランドセイコーのベルトは売ってくれようとしません。
恐らく、個体がグランドセイコーではないからかも知れませんし、もしくは私がグランドセイコーオーナーなら売ってくれたかも知れません。

とりあえずその場は適当なクロコで薄めのベルトを買ったのですが、ベルトを付け替えてくれるというので妙齢の店員氏に祖父の時計を渡しました。

すると
「これは大事に使っていますね!尾錠は?へー!あるんですか!よく見つかりましたね!」
と興奮されているご様子。

「でも、この形カッコ悪くないですか…?」と聞くと、
「これが良いんじゃないですか!」と怒られてしまいました。

すいません。

ということで、在りし日の姿に(ほぼ)戻した45KS、以下からやっとレビューです。

キングセイコー(45-8000)

亀戸マークとHI-BEATの文字が輝く

さて、いかがですか。
大判のいわゆる座布団ケースの45-8000ですが、改めて驚かされるのはそのHI-BEATです。

25石10振動、いわゆるCal.4500Aムーブメントですよ。

当時の亀戸、第二精工舎の最高級ムーブメントを惜しげもなく使っています。
クオーツ腕時計がまだまだ普及する前の10振動のハイビートですから、正確さへの驚きは大きかったでしょう。

キングセイコーはグランドセイコーと技術力で競り合い、ほぼ同格のムーブメントを搭載していながらブランド戦略で2番手の立ち位置と価格でありましたが、むしろそこに注目して祖父がこのモデルを買ったのだとしたら非常に賢い買い物だったと思います。

むしろ私はそういった亀戸の技術者の意地が見えるキングセイコーに心動かされる人間です。

裏面・みんな大好きメダリオン

一応「WATER PROOF」とは書いていますが、もちろん今は経年で防水機能は無いでしょう。

この頃のメダリオンはシンプルな
「SEIKO KS 亀戸マーク」
というもの。

意匠にこだわるよりもこれくらいでいいんです。

むしろこれだけぴったりメダリオンがくっついていてくれてありがたいですよ、
一時期祖父はこの時計をヘビーユースしていたようですので、この状態で使い続けていることに敬意を感じます。

尾錠

私が意外だったのは、尾錠の溶接は思いのほか綺麗ではないなということ。
ネットオークションで買ったので偽物つかまされたかなと思ったのですが、どうもそういうものらしいのです。

時代なんですかね。
技術を集中させるところと抜くところ、そうして高度経済成長は為されたのかも知れません。
そんな片鱗が見えたようです。
よく言えば「人間味がある」といったところでしょうか。

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おわりに

さて、今回は祖父のキングセイコーを紹介させていただきました。

いいですよね。
いま私は非常にキングセイコーファーストが欲しくなっています。

ですが、45KSもファーストも1、2年前より中古価格が上昇しています。
大袈裟ではなく倍ほどになっている場合もあります。

景気のおかげなのか、ロレックスバブルの影響で腕時計に興味を持たれる方が増えたからなのか、わかりませんが現在はどんどん市場は活況になっています。

これからも、祖父もキングセイコーも元気に過ごしてほしいと思っております。

みなさんも、よい腕時計ライフを。

それでは。

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