充電器は日進月歩ですので、2022年5月に最新情報に更新しております。
なにより、RAVPowerがAmazon販売停止に驚いております。
みなさん、iPad Pro使ってますか。
私は使い倒しています。
さて、以前にもiPad Proでハブを利用する方法や充電器の紹介をしてきましたが、今回は
- iPad Pro×ハブ×充電
というニッチな需要をお持ちのあなたのために、人柱となった私からこの記事を捧げます。
後半ではおすすめ充電器・モバイルバッテリーも紹介していますよ。
iPad Proはハブ経由でも充電できる
USB−Cの万能さ
USB−Cという規格は非常に多くの電力と情報をやりとりすることができます。
MacBookをはじめとしたノートパソコン(含むWindowsパソコン)では、現在USB−Cのポートが搭載されています。
ここからは周辺機器の接続だけでなく本体への充電も行なうモデルが多く存在します。
USB−Cにハブを介すと物よってはそこからも充電できます。
つまり
- パソコン→充電
- パソコン→ハブ→充電
ができるということです。
これは電力と情報の供給をUSB−Cで行うiPad Proでも同じことです。
しかもiPad ProにはUSB−Cポートが1つしかありません。
ということは、iPad Proをヘビーユースするためには1つのポートからハブを介して充電も周辺機器の接続もしたくなるのが世の常です。
PDの文字を探せ!
現在、USB−Cのハブは数多く存在します。
その中でもハブ経由での本体の充電に対応したものとしていないもの両方があります。
それを見分けるためには、商品の説明欄から
- PD充電対応
の文字を探しましょう。
そういった商品はハブに搭載されたUSB−Cポートの中に1つ「PD」と書いてあるものが発見できるかと思います。
そこに充電器を繋げるとあら不思議、本体に充電ができるのです。
電圧降下との戦い
しかしここで問題なのは、ハブを介すと電圧が降下して充電器によっては充電できないという問題です。
iPad Proから充電器直繋ぎの場合はあまり気にすることはありません。
しかしハブを介すとどうしても直繋ぎよりも多くの電圧が必要になります。
人柱の記録
使用したハブ
正直、充電できるか否かはハブの性能によるところも大きいです。
なので、この記事はあくまでも私の環境での実験による動作状況です。
今回使用したのはこちらのハブ。
泣く子も黙るAnker製の7in1ハブ。
説明では、PDポートに60wの充電器を接続すると本体には48wでの充電がなされると書いてあります。
①iPad Pro付属 Apple純正USB−C 18w充電器=×
まずはiPad Proに付属する18wの充電器をハブ経由で充電してみました。
結果は×です。
繋げたところでうんともすんともしません。
②Anker USB-C 充電器 30W=△
次はこちらのAnkerの30w充電器です。
窒化ガリウム採用で非常に小さい。
結論から言うとこちらは△です。
どういうことかと言うと、ハブ経由で充電しようとすると充電ではなく「給電」になるのです。
つまり繋げることでバッテリーは減らないが増えもしない。
現状維持です。
うーん、これでは完全に使えるとは言えません。
③Anker USB-C 充電器 65W=○
次に買ったのは同じくAnkerから65wの充電器。
同じく窒化ガリウム採用ですが、先ほどの30wのものよりも一回り大きくなっているものです。
結果は○です。
ハブ経由でも難なく充電できました。
私は結局充電器はこれを持ち歩いています。
ワット数が多いので出先でも高速に充電できますからね。
充電器は以上として、次からはモバイルバッテリーです。
④Anker モバイルバッテリー 10000mAh 25W=×
10000mAhのバッテリーでも今はここまで小さいんですね。
出力は29wです。
しかし結果は×でした。
充電はおろか給電もできません。
直繋ぎの場合は充電できるのですが、ハブを介すとダメです。
30wの充電器の時は給電できたのに25wでダメということは、もしかしてそもそもモバイルバッテリーからは充電できないのか…?
そんなことが頭に去来しましたが私はひるみません。
まだまだ買います。
【販売終了】⑤RAVPower モバイルバッテリー 20100mAh 45W=○
次は20000mAhの45w出力です。
もうここまで来ると私も意地です。
どうしてもモバイルバッテリーからハブ経由で充電したいという気持ちだけで散財を重ねます。
結果は○です。
やりました。
モバイルバッテリーでもハブ経由で充電できました。
ただ、モバイルバッテリーも20000mAhまでいくとさすがに大きく重くなります。
モバイルとは何かということを考えさせられます。
※2022年5月追記
なんと気がつけばRAVPowerがAmazonで販売中止となっております。
代替商品が見つからないので、リンクは取り除きました。
まとめ
さて、今回のまとめです。
ハブ経由の充電器、モバイルバッテリーの対応表が以下となりました。
充電できる
- Anker USB-C 充電器 65W
RAVPower モバイルバッテリー 20100mAh 45W
給電のみできる
- Anker USB-C 充電器 30W
充電できない
- Anker モバイルバッテリー 10000mAh 25W
- iPad Pro付属 Apple純正USB−C充電器 18W
これを見るに、充電不可と給電の分水嶺は30wだとわかります。
充電をするためにはおおむね40w以上の出力が必要でしょう。
なにより、安定してそれなりの商品を供給し続けるAnkerは最強ですね。
おわりに
こういう細かい情報は意外とネット上にもありませんでしたので、私は期せずして散財してしまいました。
同じように悩んでいらっしゃる方もいるはずだと思いますので、ぜひご参考にしていただければと思います。
繰り返しですが、使用状況や使用製品によって結果は変わってくるかも知れませんので、あくまでも私の実験結果ということでお願いします。
あしからず。
みなさんも、よい充電ライフを。
それでは。
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コメント
こういう記事待ってました。初心者でまさに今typeCハブ沼にはまっています。
ポートの多さとかは皆よく解説しているのですが、消費電力って実際どうなのと思っていました。
ゼニウシナイ先生が人柱になって下さったおかげです。ありがとうございました
コメントありがとうございます。
人柱になった甲斐がありました。
実際、こういう製品は日進月歩ですので今後も注視してゆく必要はありますね。