プレヒート不要のガソリンストーブ、真冬に着火しない・炎上するのを防ぐのはやっぱりプレヒートでした

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みなさん、ガソリンストーブ愛でてますか。
癖がすごいですが、愛したくなる魅力があります。

寒さ・冬に強いはずのガソリンストーブですが、なぜかつかなかったり、逆に大炎上したりしてしまいます。
それをなくすには、あるものでプレヒートするのが効果的でしたので、紹介します。

ガソリン系の火器、炎上しがち問題

みんな経験する大炎上

ガソリンストーブやガソリンランタンに使い慣れていない頃は、よく炎上してしまいませんか?
特にコールマン系は炎上します。

かく言う私もそうでした。

「やばい!大炎上する!これ故障じゃないか!!!」

こう思われるのも仕方ない程に燃え盛ります。
YouTube等でもいろんな大炎上動画があります。

確かに故障・油漏れの場合もあります。
しかし、初歩的なミスの場合もありますのでここで考えてみます。

青い火になるまで大炎上する!

ガソリンストーブを着火するためには、ポンピングをしてコックを開いてそこに火をつけます。
最初は大きな赤火が出ますが、そのうち安定して青火になります。
これが正しい使い方。

しかし、いつまでたっても大きな赤火が止まらない・時間がかかると言う場合は、コックの開きすぎが原因です。
ガソリンはゴトクの上のパイプ(ジェネレーター)を通ることで、火で温められて気化します。
気化したガソリンが出ている場合は青い火で安定します。

しかし着火前はジェネレーターが温められていませんから、最初にコックをひねった時は液体のままのガソリン(生ガス)が出てきます。
これに火をつけると赤火になる訳です。

コックひねる

生ガスが出る

着火

赤火

ジェネレーターが温められガソリンが気化

青火へ

という工程を踏んでいるので火の色の変化がある訳ですね。
ずーっと火が赤いということは、なかなかガソリンが気化していないということです。

結論から言えば、最初からコック開きすぎということです。

コックを目一杯開くことで、温められていない気化する前のガソリンがドバドバ出て火がボーボー、大炎上ということです。
そういう時は、コックの開き方を調整しましょう。
青火に安定するまでチョイ開きしておいて、安定してきたら少しずつコックを開く。
そうすると最初の炎上は小さくなるかと思います。

もちろん、着火したらすぐに追加ポンピングするのもお忘れなく。

本体が大炎上する!どこからかガソリンが漏れてる?

これは気温が低い時・取り扱いに慣れていなくておっかなびっくりな時によくなります。

「ポンピングして、コック開けて…」
シュー…カチカチ…シュー…
「あれ?つかないぞ?」
シュー…カチカチ…シューシュー…
「あれれ?」
シュー…カチ…カチカチ…ボッ!メラメラメラー!!!!
「わー大炎上だー!ガソリンが漏れてタンクまで燃えてるー!故障だー!消さないとー!!!」

もう、全てがダメです。
しかしみんなが通る道です。

なぜ、大炎上したか。
それはシューシュー言っている間にもガソリンは正常に噴出されているからです。
正常にというのがポイントです。

初心者で火をつけるのに手間取ったり、低温下でガソリンに火がつきにくかったりすると、その間にもガソリンは出続けます。
そのまま時間が経つとゴトク下のガソリン受けスペースから溢れてきてしまいます。

そう、あなたがガソリンに火がつかないと格闘している間にガソリンは溢れ出しタンクの表面がガソリンでベチャベチャになっています。
そこでやっとの思いで火をつけたら、そりゃもちろん火ダルマ大炎上です。

実のところを言うと、火ダルマになってもある程度のガソリンの漏れならそのうち燃え切ってしまいます。
そうこうしているうちにジェネレーターが温められ安定した青火になりますが、最初のうちはそんなことより驚きの方が上回って消火するのに精一杯です。

もちろん、大炎上自体はよろしくないですので、慣れないうちは濡れたタオル等ですぐに窒息・消火できる準備をしておきましょう。

ガソリンストーブは寒さに強いが寒さに弱い

ガソリンストーブの魅力は、どんな気温でも使えることです。
特に寒冷下での使用に強いのです。
ガスストーブではそうはいきませんからね。

ガソリン慣れればスムーズに着火できるようになりますが、寒冷下では慣れていても手間取る時があります。
だいたい氷点下になるとテクニックが必要ですし、その上で強風が吹き始めると一気にハードモードになります。

しかし、寒冷下での悩みである

  • ジェネレーターがなかなか温まらない
  • ガソリンに着火しにくい

初心者の悩みである

  • 最初からガソリン出しすぎ
  • 着火に手間取る

この全てを解決する方法があります。

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プレヒートしようぜ!

解決策は、やはりプレヒート

コールマン系のガソリンストーブは「プレヒート不要」なものが多いです。

プレヒートとは、コックをひねってガソリンを出す前に、ガソリンが出てくるゴトク的な皿にガソリンを垂らし燃やすことです。

MSR系のドラゴンフライやウィスパーライトなどはこのプレヒートをしないと使えません。

コールマン系のガソリンストーブはなぜしなくていいかと言うと、着火直後の赤火状態がプレヒートの役割を果たすからです。
プレヒート不要とか言っていますが、プレヒートしているんです。

じゃあ、着火しにくい時にはどうするか。
ゴトクにガソリン垂らしてプレヒートすればいいんです。

アルコールでプレヒートがいい感じ

ガソリン垂らして火をつけて、消えるか消えないかの時にコックひねって着火すればすでにジェネレーターは温まっているし、暖かいのでガソリンにはすぐに火がつくしでいいことづくめです。

なにより恐怖の赤火炎上タイムが少ないのがいいですね。

しかし、なかなかガソリンをちょうどいい量出すのは難しいです。
なかなか出なかったり、ドバッと出たり。
ドバッと出してガソリンまみれにしてしまったら本末転倒です。

そこで私がオススメするのは、アルコールでプレヒートすることです。
アルコールと言っても飲むお酒ではなく、アルコールランプ・アルコールバーナーに使う燃料用アルコールです。

ガソリンよりも取り扱いやすいので、適量出すのも簡単です。

それに火をつけてしまえば、プレヒートになります。
要はジェネレーターを温められればなんでもいいのですから。

注意しなければならないのは、日中はアルコールの火が見えにくいことと、アルコールが燃えている間に追加でアルコールを垂らさないことです。
最悪、爆発します。
気をつけてください。

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おわりに

私はアルコールプレヒートで氷点下10度以下の強風下でガソリンストーブに着火することができました。
というかそのままでも着火できたのですが、本当に難儀しました。

ガソリンの引火点がマイナス40度程度と低いとはいえ、あまりにも寒いと着火しにくいですからね。
アルコールの引火点はプラス10度程度ですが、意外とつきます。
アルコールに着火できないような極寒冷下では、ガソリンでプレヒートしましょう。

どちらにせよ、本当の寒冷下ではどんなガソリンストーブでもプレヒートは必須です。

こうして、トライアンドエラーでみんな大きくなってゆくのです。

みなさんも、よいガソリンストーブライフを。

それでは。

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