上富良野「白銀荘」は北海道を代表するサウナだが露天風呂も最高

施設紹介

みなさん、サウナでととのってますか。

北海道のサウナの代表的な施設は数あれど、最終的に「やっぱここだよね」という形で紹介されるのが、上富良野にある「白銀荘」です。

なんとサウナのドラマでお馴染みサ道の年末スペシャルでも紹介されたようで。

私も行ったことがありますが、サウナばかりに目が行きがちですが白銀荘の真髄は露天風呂にある、私はそう感じていますので今日はそのご紹介。

北海道は上富良野に、それはある

北海道には有名なサウナは数あれど

北海道はサウナどころです。

なんと言っても札幌の「ニコーリフレ」は北海道サウナシーンを語るには外せない場所ですし、2019年のサウナシュランには「洞爺湖万世閣レイクサイドテラス」が選ばれ、ほかにも岩見沢の「メープルロッジ」など優秀なサウナがたくさんあります。

しかし、それらから一段離れ、一種神格化されたサウナの存在があります。

そう、それが上富良野にある「白銀荘」です。

白銀荘だけ違うのか

白銀荘、正確には「吹上温泉保養センター白銀荘」といいます。

上富良野という町は実は北海道に住む多くの人に馴染みがないようです。
「富良野」と名のつく町だけで上富良野・中富良野・南富良野・富良野と、たくさんあって地元の人以外詳しい人は(北海道の大多数の人も)いないでしょう。

さて、その人気の秘密はロケーションです。

十勝岳の中腹というかまさに土手っ腹に急に存在する施設が白銀荘です。
つまり山のど真ん中

アクセスは新千歳空港・札幌方面から

  • 新千歳空港から札幌まで列車で1時間
  • 札幌から旭川まで列車で1時間半
  • 旭川から上富良野まで列車で1時間(旭川空港からはバスで1時間
  • 上富良野駅・市街から白銀荘までバスで20分

まあ遠いんですよ。
新千歳空港からなら移動時間だけで4時間、途中の乗り換えや休憩を考えたら5時間オーバーですよ。
新幹線なら東京から博多まで行けている時間ですからね。

そんな行くまでの苦労が現地についた時の高揚感、満足感に変わってくるのだと思います。

最後の移動は麓の上富良野駅からバスで20分となっていますが、バスで行こうものなら酔うこと必死のつづら折りを通ってゆきます。
自分で運転して行くなら少々覚悟が必要なレベルの道です。
しかしこの峠の景色がまた良いんです。

絶景。

「いま私は北海道にいる」いやが応にもそう感じざるを得ない光景が広がっています。

これはね、都会の人間を殺しにきてます。
倉本聰なんかはそんな絶景に殺された被害者です。

そんな自然のど真ん中に急に現れる白銀荘ですが、一番は冬です。
名は体を表すとはよく言ったもので、冬は白銀の世界の中に佇むログハウスです。
それ以外なにもない、そんな場所です。

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確かに素晴らしいサウナ環境

サウナ自体は意外とオーソドックス

先に言っておきましょう。

私の主観ですが、白銀荘のサウナそれ自体は思いのほか普通です。
ですがこの後のためにも、むしろサウナは特徴がない方がいいのです。

十勝岳の天然水の水風呂

まずはこれです。

水風呂が都会の水道のそれとは全く違います。
水風呂は季節気候によって全く違う表情になるのはサウナーの中では常識ですが、白銀荘の水風呂は「自然をダイレクトに感じる」のです。

エントランス、脱衣所などからも山あいの山荘、という雰囲気が大いに醸し出されていますが、それは浴場も同じことです。

ログハウスの木を感じる雰囲気の中で、夏は優しく冬は強く、我々を鼓舞するような水風呂に入れることはととのう前から多幸感が生まれてきます。

さて、まだまだ白銀荘のメインはここではありません。

北海道の真冬の外気浴

北海道の真冬の外気浴、これを目当てに多くのサウナーが白銀荘を目指すようです。

屋内の浴場から一歩出るとそこには北海道の大自然があります。

サウナの楽しみ方としては、サウナ水風呂の繰り返しを経た後に休憩を行う「外気浴」というものがあります。
その時、我々は「ととのう」訳です。

ここでの外気浴、夏はマイナスイオンのスコールのような自然の中での外気浴が楽しめますが、多くのサウナーの目的は冬。
一面の雪、白銀荘での白銀の世界の中での外気浴は圧巻です。

寒い?いや、痛い。

しかしより自然を感じるために雪に飛び込むサウナー(!)もいるとか。

ストイックというか行き着くところまで行っているというか。
それもロケーションマジックのなせる技でしょう。
旅×北海道の自然×大好きなサウナという三拍子が揃っているんですもの。

しかし、今回私がおすすめしたいのはこれからです。

白銀荘の本当の魅力は露天風呂にあり

サウナのウイニングランとしての温泉

我々サウナーはサウナに入り盛大にととのった後は、ウイニングランもしくは感想戦の場として湯船、温泉を楽しみます。

「今日もととのった、湯船でゆっくりしてから帰ろう」というものです。

しかし、白銀荘の本気はここからです
露天風呂でもう一度我々をととのわせに来ます。

白銀荘の真髄、露天風呂

せっかくだから露天風呂でも入るか、そう思って外に出るとまず驚かされるのがその大きさです。

露天風呂は手前に温度の違う湯船が2つ、そしてメインの大きな湯船が1つの合計3つです。

さてここからです。
大きな湯船は手前に温泉の湧き出し口があり、手前が熱く奥がぬるいという温度のグラデーションが発生しています。

まずはあなたのお好きな温度の場所を発見してください。
ここでオススメなのは、自分が良いと思う温度よりも少しぬるめの場所を確保することです。

次に湯船を形成する岩に自らの頭がベストフィットする場所を探してください。
見つかりましたか?

あとは何も考えず、温泉に浸かっているだけです。

ここは北海道…目の前には大自然…私を包み込む温泉…リラックス…

はいそうです、ここ白銀荘は温泉でととのうことができます。

そりゃそうです、こんな自然の中でぬるま湯に浸かってゆっくりしていたら、とろけてしまうのは至極当然の結果です。
日常から離れてぬるま湯で何も考えずに過ごす、なんと贅沢なことでしょう。

サウナのウイニングランのつもりがもう一度気持ちよくなってしまう、それが白銀荘なのです。

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おわりに

元は登山者のためのベースキャンプとしての役割を果たしている白銀荘。
そのため、宿泊施設は簡易なものですし炊事場もあり自炊して滞在することも可能です。

自然の中でこれぞ北海道という景色がふんだんに露出オーバー気味に網膜に飛び込んでくるのです。

だからこそ、北海道サウナの聖地になったのでしょう。

時間、お金、体力に余裕がある時にぜひ、行っていただきたい場所です。
ちなみに、本当に山の中ですので天気の急変にはお気をつけください。
特に冬場。
冬の北海道は舐めてかかると大変な目に遭います。

みなさんも、よいサウナライフを。

それでは。

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