みなさん、腕時計愛してますか。
私は日々愛でています。
さて、みなさん大好きロレックスの話題です。
多くの方はデイトナやサブマリーナに代表されるプロフェッショナルモデル・スポーツモデル、通称スポロレを探して日々行脚する日々と思います。
しかし、昨今の正規店はどうも様子が違います。
今回はそんな話を。
静かに様子は変わっている
ロレックスの正規店を日常的に覗いておられる方はお気づきかも知れませんが、なんか最近ディスプレイ方法変わったような気がしませんか?
以前まではコンビモデルなどのステンレス以外のモデルは数少ないながらも置いてありました。
しかし昨今はそれすらありません。
あるのはオイスターパーペチュアルとデイトジャストとデイデイトのみ。
こりゃ困りましたね。
購入制限もあり、プロフェッショナルモデルの購入がほんの少しはできるようになったという噂もありますが、こりゃ望み薄かなという気持ちになります。
私は直近には買う予定はないんですがね。
もちろん、タイミングや時期によってディスプレイのラインナップは刻々と変わりますので、必ずしもプロフェッショナルモデルをディスプレイしないということでは無いかも知れません。
しかし、そうなっているとしても不思議ではないのが現在のロレックスを取り巻く状況でもあります。
近未来はどうなるか
需要と供給とブランディング
ここからは私の勝手な推測ですので何の保証もありません。
以前から、デイトナなどの売れ筋モデルは在庫を裏に隠しているなどの噂はありました。
これからはコンビモデルや売れ筋関係なくディスプレイはしなくなるのではないかと考えます。
それはなぜか。
供給過多の時は消費者が販売店を選ぶことができます。
スーパーマーケットにしろ家電量販店にしろネットショップにしろ、サービスや価格、利便性等で消費者はどこで買うかを選びます。
しかし需要過多の場合は販売店が消費者を選ぶことができるのです。
そしてこの時こそ小売店やメーカーがブランディングにより自らの価値を高めるチャンスなのです。
レクサスの寓話
代表的なのが、初期のレクサスの販売方法です。
トヨタが新興の高級車であるレクサスを立ち上げた時、欲しいという人へ全員には売りませんでした。
トヨタが「この客なら売ってよい」という基準を設けて、その基準を満たさない客には店の敷居すら跨がせませんでした。
これは新興ブランドのブランディングを客を通し行ったということです。
「レクサスユーザーにふさわしい」客に乗ってもらい、希少感と特別感で高級であるということを訴求して、買える人にはより満足感を、買えない人には羨望を与えることで、値段・性能だけでない高級イメージを社会へ植え付けることに成功しました。
しかも短時間でです。
歴史や時間を積み上げてゆくよりも短時間にブランディングが可能なのがこの手法なのです。
ロレックスは喉から手が出るほどブランド力が欲しい
さて、昨今のロレックス事情です。
以前私は高価格化でブランド力を上げてゆくのではと書きましたが、これからはそれと並行して上記のレクサスの例と同じように「客を選ぶことでブランド力を上げて行く」のではないかと考えています。
高級腕時計の代名詞のように語られるロレックスですが、腕時計の世界では意外とそうではありません。
我々のような一般人の手の届く範囲での高級であるのは間違いありませんが、パテックフィリップやオーデマピゲのような雲上ブランドと呼ばれる時計メーカーには及びません。
ロレックスの出自は「労働者の時計」です。
そして日本のセイコーよりも歴史が短く、まだまだ歴史の浅いメーカーです。
ここまでの金額に急上昇したのもこの30年間での出来事です。
つまり、本当のブランド力は他の時計には負けますし、それを最も感じているのは他ならぬロレックス自身でしょう。
そうなれば、昨今の過剰人気とも言える需要過多に乗じてもう一段ブランド力を付けようと考えるのはむしろ正しいのではないかと思います。
誰にでも手に入る高級な腕時計から、
客を選んで販売することで希少化と選民意識をくすぐり、「選ばれし者だけが持てる」より高級な腕時計だと社会に植え付ける。
ロレックスは今、内部から脱皮しようとしているのではないか、それが私の見立てです。
おわりに
ここまで書きましたが、あくまで私の私見です。
しかし、
- 異常な需要過多
- 圧倒的な供給の少なさ
は事実ですので、あながち間違いとも言い切れないのではないかと思いますよ。
あなたの欲しいモデルが手に入りますよう。
祈っております。
それでは。
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